データセンター向けクイック・コネクトソリューション
データセンターの冷却は大きな変化を遂げています。クラウド、AI、IoTやエッジアプリケーションへの需要の高まりから、冷却能力の向上が求められています。液冷は冷却能力が十分であると同時に、エネルギー効率が高く経済的です。液冷へ投資することは将来の要件への投資なのです。
効率的であると証明された液冷システムの設計はいくつかあります。冷却液が使用された一般的なソリューションには、単相及び二相ダイレクトチップ冷却や液浸冷却があります。また、リアドア熱交換器という、コンポーネントの冷却にはエアが使用されますが、エアの温度管理に液体が使用される方式もあります。
どの液冷ソリューションにおいても、メンテナンスを容易にし、システムの効率を可能な限り向上させるのにクイック・カップリングが重要な役割を果たします。

圧力損失の小さいクイック・カップリングがランニングコストを削減
低圧力損失を特徴とするクイック・カップリングの選択を推奨する理由は、システム全体のコンポーネント、ポンプ、冷却回路の流量を妨げず、またシステム全体が必要とする圧力を最小限に抑えることができるためです。これにより、より小型のポンプを使用することが可能になり、投資とエネルギーコストの削減が叶います。
メンテナンスの効率化
クイック・コネクトカップリングを使用すれば、冷却液がより短時間で充填された状態で交換作業が可能になり、ダウンタイムを低減できます。ノン・ドリップカップリングなら、脱着時に液ダレの心配がありません。

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