エンジンテスト向けNFC付クイック・カップリング

カスタマイズ ソリューション

エンジン試験環境で燃料ラインとエンジンを接続するために開発されたカップリング。セイン識別システムにより誤接続の危険性を排除し、正しい燃料品質でテストされることが確認できる。

近距離無線通信技術付きセイン識別システム

CIS-365/565は、当社の365/565シリーズカップリングと近距離無線通信(NFC)技術を用いたセイン識別システムから成る電子機器です。カップリングが正しいニップルと接続しているかを読み取る信号を出すように設計されています。各ニップルには固有のIDタグが付いており、各カップリングにはアンテナ スリーブが付いています。カップリングがニップルに繋がれるとタグが作動し、カップリングがIDタグを読み取ります。IDタグ情報はCIS-530デバイスからテストセクションへ、Wi-Fi/TCPIPを介して送信されます。

 

顧客の抱える問題点

このソリューションは、正しい燃料でエンジンテストを行えるようにしたいという船舶・工業分野のある企業のために考案されたものです。エンジン試験設備では、市場に応じていくつかの異なる燃料を手作業で使い分けながら、テストを行っていました。この顧客は、エンジンが間違った燃料に接続しないよう確認を取るための解決策を求めていました。エンジンを再テストすることによって発生する高い費用、時間と燃料の無駄を省き、正しい証書を発行したい、というご要望でした。

 

解決策

このソリューションにより、顧客はエンジンが正しい燃料でテストされていることを確認できるようになりました。各燃料はセイン識別システム付カップリングが組み付けられたホースに接続されています。エンジンテストが行われるキャビネット内には燃料ごとのニップルがあります。カップリングがニップルに接続されると、IDタグが認識され信号を送信します。テストセクションは、特定のエンジンに正しい燃料が接続されているというメッセージ信号を受信し、テストシーケンスが開始できます。もし異なる燃料に接続されていれば、接続が間違っているためテストシーケンスが開始されないというメッセージが表示されます。