全てのテストをクリアしたセインのWEO

全てのテストをクリアしたセインのWEO

FASSI社のようなクレーンメーカーに対し油圧部品を供給するには、「入試」に合格しなければなりません。 FASSI社の技術部門R&D-SPEマネージャーであるRoberto Signori氏にお会いし、同社のマシンにセインのWEOスイベル搭載を決めた背景を伺いました。Roberto氏のチームの仕事は、新しいクレーンモデルと、その機械に搭載される油圧および電気部品のストレステストです。 品質とサービス寿命の点で、FASSI社は決して妥協しません。

イタリアのベルガモ郊外にある、アルビノの小さな村に、クレーンメーカーFASSI社の本部があります。 この特別な施設は中型から大型のクレーンを生産し、生産の他の部分は全国の6社、合計450人の従業員で行われています。 本社には様々な部署がある中で、40人を擁する高度な技術部門があります。 セインはテスト部門のR&D-SPEマネージャーであるRoberto Signori氏と面会しました。 彼らは、新しいモデルとサプライヤーの部品に厳しい試練を課し、クレーンの油圧システムと電子システム決定しています。 これは、最終製品の最適な品質と性能を保証することを目的としています。 FASSI社は年間 6000台のクレーンを産出しており、その95%は海外に流通しています。

FASSI社のテスト. セインがFASSI社にコンタクトした時、彼らは当時の油圧制御バルブの接続に漏れがあり、品質および寸法上の問題を抱えていました。 また接続にデリバリー上の問題があり、不満の原因となっていました。 このような、常にホースにねじれを伴うアプリケーションでは、ホース寿命を延ばすための優れたスイベル機能が欠かせません。 FASSI社は、構成部品数が少ないというWEOスイベルの利点もすぐに見抜きました。 構成部品数が少なければ、漏れ箇所が少ないということになります。 漏れは、しばしば、狭いスペースで異なる部品をつなぎ合わせるのが難しいために起こります。差し込むだけで接続できるプラグイン機能で、組み立て時間の大幅削減が見込める点も魅力でした。

FASSI社の事例ではスペースが限られているため、セインはWEOスイベルのサイズをさらに小さくできるかどうかを見極めることにしました。 「よりスペースを削減しアプリケーションに適合させるために、背面を再設計しました」とセインイタリアのOEMセールスサポートAnna Pisano氏は説明します。 WEOスイベルをよりコンパクトにするこのデザインは、今やセインの新しい標準となっています。 新しいWEOスイベルは、FASSIの実施する多様なテスト全てに、余裕を持って通過しました。

 

「将来的に、すべてのマシンにWEOプラグインを搭載予定です」
 FASSI社R&D-SPEマネージャーRoberto Signori氏

 

セインとWEOとの協力関係。 FASSI社がWEOスイベルを使用して2年になりますが、特に故障や漏れの原因となる接合部分が少ない点に非常に満足されています。 時間の節約も非常に重要です。「WEOは、工具を使わずに非常に迅速に接続できます。 接続時に、各クレーンで少なくとも10分は節約できます」とロベルト氏は述べています。

Roberto氏によると、セインとの協力関係は、迅速な対応により非常にうまくいっていると言います。 「問題が発生した場合、迅速に対応するために必要なサポートを受けています。 配送も滞りなく行われています。 今日、FASSI社のCramoはセインのWEOスイベルを使用していますが、当初から要求していたとおり、納期は間に合っています」とRoberto氏は言います。

未来。 昨年、FASSI社はクレーン業界で50周年を迎え、年間25,000台のクレーン生産を目標としています。 WEOは現在、小型・中型クレーンのディストリビューターバンクで使用されており、Roberto氏によると、次のステップは大型モデルにもWEOプラグインを実装することだろうとのことです。 「組立時間が早いことが最も重要です。 私のビジョンは、すべてのマシンにWEOプラグインを搭載することです。 常にWEOです」とRoberto氏は説明します。 もう一つのステップは、バルブにWEOを組込むことです。

FASSIはエンドユーザーの強い関心を集めているので、WEOの利点はエンドユーザーにも役立つと考えています。 メンテナンスを行う際、WEOプラグインシステムならば、交換が必要なホースだけを取り外すことができます。 他のソリューションの場合、オペレーターは、欠陥のあるホースに到達するためにいくつもの接続を外さなければならず、数時間も費やす可能性があります。 また、スイベル付きのWEOはホースよじれを自動的に抑制するため、ホース寿命が長いことも利点といえます。 Robertoは次のようにまとめています。「社内的にWEOの利点を実感していますが、当社がWEOを使用することでエンドユーザーにも相当の利点があると確信しています。」