FAQ - 熱制御技術
セインはクイック・コネクトカップリングの開発、製造における60年以上の実績を有しています。創業当初より、圧力損失と漏れを最小限に抑えることから安全性や廃棄物削減に至るまで、生産と設計の品質向上に取り組んでまいりました。
これまで集積してきた知識をもとに、熱制御のユニークな顧客とアプリケーションに対し、漏れのない省エネルギーソリューションを提供します。 現在、熱制御の分野では、データセンター、デジタルトランスミッター、再生可能エネルギー、パワーエレクトロニクスに焦点を当て製品展開しています。 しかし、エンジニアリング指向の企業として、私たちはお客様からのご質問、お問い合わせを常に歓迎しております。
よくあるご質問
どうしてクイック・コネクトカップリングを液体冷却システムで使用するのでしょうか?
- 完成した冷却システムの試運転を出荷前に、より簡単に行うことができます。
- システムに冷却液が予め充填されていれば、現場の設置がより迅速かつスムーズに行えます。
- システム運用期間中のメンテナンスが迅速に行えます。
- ホットスワップ、つまりシステム全体の稼働を止めずに一部を取り外せるため、電子機器のパフォーマンスアップグレードを迅速に実行できます。
どうして大流量と低圧力損失のいずれも重要なのでしょうか?
液体冷却システム内の全てのコンポーネントが圧力損失を生じ、ポンプ圧力に加わるため、お客様の視点からすれば、圧力損失が低いことが重要です。 当社のクイック・コネクトカップリングは可能な限り圧力損失を抑えているため、ポンプとフルードラインのサイズを最小化し、結果的にシステムへの初期投資と運用コストを削減できます。
例を挙げてみましょう。 データセンターで重要なのは、大流量かつ低圧力損失のカップリングを使用してマイクロチップの温度管理をし、効率的に熱を散逸させ、プロセッサーの速度と安定性を向上させることです。 その結果、無駄なエネルギー消費が減り、総コストが削減できます。 できるだけ迅速にシステムから熱を排出し、システムの最適化を図るには、大流量と低圧力損失の2つが重要なのです。
漏れについてはどうでしょうか?
どのような電子機器に使用するとしても、100%水漏しないことが唯一の条件です。漏れのない性能は、当社のラボにおいて、低圧力かつ低温といった厳しい条件でテストされています。 耐久性試験装置で製品の信頼性と製品寿命をテストしており、最終的にすべての製品が出荷前にリークテストと機能テストを受けています。
セインでどんなソリューションが得られますか?
まず、当社のすべての製品は大流量かつ低圧力損失であるよう開発されています。
熱制御向け製品には、従来のボールロックカップリング、ブラインドメイトカップリング、マルチカップリングがございます。 当社は、冷却システム全体のサイズと重量を最小限に抑えるために、カップリングを流線形デザインにしています。お客様のシステムで使用する冷却液との互換性を確保するため、陽極酸化アルミニウム、ステンレス、真鍮、その他ご要望の材質のボディー、及び各種シール材からお選びいただけます。お客様のニーズに応えるため、当社の経験豊かなエンジニアリング部門を通じて、設計を迅速にカスタマイズすることが可能です。
液体冷却における、クイック・コネクトカップリングの未来とは?
より効率的な冷却が求められているのは明らかです。 鉱物油、グリコール水、特殊加工流体など、いくつかの流体が市場に出回っています。 カップリング性能に焦点を当てることは、液冷のさらなる普及に向けた論理的なステップです。 クイック・コネクトカップリングのサイズ、流量、圧力損失の組み合わせを最適化することにより、システム設計に大きな影響を与え、維持管理総費用(TCO)の最適化が実現できます。